先輩看護師へ告ぐ

新人看護師指導、プリセプターマニュアル ケース別編

新人看護師、プリセプティー指導時のプリセプターマニュアル ケース別編

 

前回の記事は、こちら。その続きです。

相手がどう考えているのかを聞く

私は結構理詰め派なので、きつく感じる可能性があるので言葉のチョイスには気を付けていますが、相手がなぜそういう行動や考えに至ったのかを確認することが大切なのです。

お互い違う人間なので、どんな思考回路があるのかわかりません。あなたの予想もしていなかった考えが出てくるのも必然です。相手が行ったことについて、むっきーーーーって怒ったとしても、信じられない行動をしても、相手の考えをまず聞きましょう。

「で?」「なんでそうしたの?」

これは、みんな一度は言われたことがあるのではないでしょうか?

言われた時に、傷ついた経験があるのに、言ってしまう人がいます。それは悲しいので言わないでいただきたい。

「〇〇を××したと思うんだけど、それはどうして?」
「〇〇してたと思うんだけど、患者さんには◇◇だと思うけど、どう思う?」

みたいに、具体的な例を出したり、患者さんや自分だったらどう思うかなどを聞いてあげるとよいと思います!¥。

どうなりたいのかを聞く

相手の気持ちを確認することが大切。だけどいろんなケースがあるので検討してみたいと思います。

ケース1 事前学習してこない

新人看護師は、やはり事前学習が大切ですよね。

でもこれを調べてきてほしいとか明日所見の処置や疾患があったら、調べてくるのが当たり前と思っているのは私たちだけなんです。相手が、事前学習をしてこなかったときには、どんな思考や背景があると思いますか?

・疲れすぎて、寝てしまった

・調べ方がわかない

・調べなくても教えてくれると思った

・この項目のことをすっかり忘れていた

・事前情報を取り落してしまっていた

・調べる必要性がないと思った

・調べるのが面倒だった

・勉強するのが嫌

ほかにもたくさんあると思います。これを必ず確認するのです。

事前学習をしてこなかった理由

を必ず聞くことで、それについてアドバイスできますよね。その時にはこちらのおひたしを参考にしてみてください。

疲れすぎて、寝てしまった

そんなときもあるよね。最近休めていないのかな?睡眠時間確保してる?ごはん食べれている?私は、こんな風に工夫していたよ。今日は見学になってしまうけど、メモとって事後学習してね。

調べ方がわかない

いつもどんな風に調べているの?こんなやり方とかもあるから、参考にしてやってみてね。こういう参考書もあるから、活用してみてね。

調べなくても教えてくれると思った

そっか。もちろん教えるけれど、1-10まで教えていたら時間が足りないの。

事前に調べておくことで記憶の定着もしやすいし、事前に調べてもらって足りないところはもちろん教えるけどね。今度から調べるようにしてね。調べることがわからないなら聞いてね。

この項目のことをすっかり忘れていた・事前情報を取り落してしまっていた

そういうことあるよね。今からでも調べられるなら調べてきていいよ。事前学習するときには、カルテのこんなところも確認すると抜けないよ。

調べる必要性がないと思った

調べる必要がないとなんで・どうして思ったの?今日はこの処置をどうしようと思っていた?

調べるのが面倒だった・勉強するのが嫌

たくさんやることあるもんね。自分の中の優先順位はつけられている?もし優先順位がわからないときはプリセプターの人とかその日についてもらってる先輩に聞いてみてね。休日は休めてる?看護楽しい?働くの辛くなってきてたりしない?

ほんの一例なので、参考程度にしてもらいたいのですが、その行動をした自分の気持ちを話してもらうことが大切で、叱るよりも、自分で考えたり気づけるように関わっていくと思います。

 

ケース2指導すると、ふてくされる、泣かれる

この場合も、それが何度も続くのか、1回かとかどちらでもいいのですが、なんでその態度になってしまうのか、落ち着いたときに聞く必要がありますね。直後に聞いたほうがいいか、後日にするかは、その子の状況判断になってしまいますが。

不貞腐れる

国語辞典の意味としては「不平・不満があって、投げやりになったり反抗的になったりすること」になります。もしかしたら、相手の言いたいことが自分に伝わっていない可能性があったり、否定され続けてやる気をそがれているのかもしれません。

プリセプターのことを信頼できない何かがあるのかもしれませんし、相性が合わなくてお互い傷つけあっている可能性もありますね。

人間なのでどんな反応をしてもいいのですが、指導方法については検討する必要はありそうですね。相手がどんな対応を不快と思って、今後どう関わったらいいかなど話せるといいですね。

泣かれる

これもあるも思います。泣くことが悪いことではないのですが、その涙の理由を確認する必要があります。

・指導が怖かったのか

・出来ない自分に悔しくて泣いているのか

・逃げたくて泣いたのか

・よくわかんないけど、涙がでたのか

・プリセプターを恐怖と思っているのか

などなど。やはり泣くってよっぽどですので、確認しましょう。

プリセプターに苦手意識を持ち始めると、何を言っても泣いてしまうってこともあり得ます。自分がプリセプターであることが辛いなら、変更してもらうなども検討が必要です。

お互い辛いだけですし、退職されても気分が悪いですし。

そういうナイーブなところも確認しないと、すれ違うばかりです。

ケース3ネットで調べたものをそのままコピーして持ってくる

信じられなと思うのですが、結構あるのではないかと思います。

これをどう生かすつもりだったのか?

調べ方がわからないのか?寝てしまって慌ててこうしてきたのか?

もしかしたら、その内容を把握している可能性もあるので、たくさん質問してみましょう。

その反応によってアプローチが違いますが、着地点としては、コピーしてきたものの中から、その処置や疾患の大切なところを抜き出せるようにするですね。

ノートにまとめることが必須ではないけれど、その場合は次回以降抜けなく、一人で全部できるのかなどを聞いたりして、自立できるように導きましょう。

ケース4報告してこない

どんな事象を報告してこないかによりますが、

・報告する範囲がわからない

・報告して怒られるのが怖い

・自分のミスを隠したかった

・報告しなくていいと思った

・忙しそうでできなかった

などなど、いろんな理由があると思うので、確認しましょう。

その答えによって、アプローチ方法が変わりますね。

この場合の指導の着地点は、「報告する範囲がわかり、報告できる」ですかね。

まとめ

まだまだあると思います。

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